核シェルターとは鋼鉄製の外壁版と補強板で囲まれている箱型構造のシェルターであり、地中に埋め込むことによって外気から完全に遮断されているので、万が一核攻撃を受けても身を守る避難所としての役割を果たしてくれます。

シェルターは避難所という意味を持ち、爆発や防風、飛散物から身を守るための単なる避難所では核シェルターとしての役割がありません。危険な外気である放射性物質や毒ガス、細菌の室内侵入を防ぐ特殊空気ろ過フィルターが設置されていることが重要です。

実際に住宅に導入されているタイプは、外気を完全に遮断する地下空間というだけではなく、長期滞在が可能なように折りたたみベッドやソファの設置や、必要な水や食料が備蓄可能な床下収納などが備え付けられていることが多いです。

生き残る方法

世界情勢が緊迫化する中で、各国で注目が集まっているのが核シェルターです。このシェルターは密閉性がとても高く、放射能を通しづらいだけでなく地震や津波災害が起きた時の避難場所としても役に立ちます。ただシェルターはただ用意すればよいというわけではなく、生き残る方法は事前の準備が欠かせないです。

核シェルターを地震などの自然災害で使う場合には、必ず備蓄として3週間を目安に保存がきく食べ物と１か月をめどにペットボトルの水分を用意しておきます。外部のインフラが戻るのに最低でも３週間はかかるため、その間の食料と水分を用意しておけば生き残る可能性が高くなります。本当に核が使われることを想定する場合には、１年をめどに用意しておく必要があります。

意味のない設備なの？

日本は戦後平和な時代を過ごしてきましたが、北朝鮮のミサイル開発やロシアのウクライナ侵攻などの世界情勢を背景に、最近では核シェルターを検討する人も増えてきています。核シェルターが意味のないものだったとすれば、それは平和な時代だったという証拠です。

核爆発から運よく逃れることができたとしても、地上では強い放射線が長期間降り注ぐため、じわじわと肉体をむしばんでいくことになります。放射線から逃れる場所がなければ、少しずつ苦しみながら死を待つことになるため、シェルターを持っているかどうかでその後の苦しみの度合いは大きく変わってきます。シェルターはある種保険のようなものです。また、戦争にならなくても日本は天災の多い国なので、避難場所として役に立つ可能性もあります。もし集合住宅などで地下に核シェルターを設置できない場合には、下記参考サイトにあるような設置型シェルターを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

核戦争後に生き残る為の核シェルター

核戦争後にどうなるかは、これまで様々なシミュレーションがいくつも行われ、多くの人が犠牲になるだけでなく、環境を汚染して影響を与え続けることが分かっています。
核戦争後は人や動物も住めない環境が生まれ、人気のない荒廃した世界が広がることが想像できます。
そんな世界でも生き残る為には、放射性物質の影響を避けることが必要不可欠です。
生身で出歩けないほどの状況においては、核シェルターのような設備が必須となります。

核シェルターは核兵器の爆発や衝撃に耐えられるだけでなく、核戦争後の影響を最小限に抑える仕組みが備わります。
具体的には放射性物質を除去するフィルターの空気清浄機だったり、水を濾過する装置などです。
核戦争後、放射性物質がどれくらいのあいだ残り続け、影響を与えるかはケースバイケースですが、少なくとも数ヶ月から1年は想定する必要があります。
つまり、核シェルターはこの期間を安全に過ごす為に重要です。